MAX 7 MIDI基礎3
ksliderオブジェクトは、鍵盤のアイコンをもつユーザインターフェースオブジェクトで、数値を受け取り、鍵盤の位置で表示する他、クリックで鍵盤上を弾くことも出来る。また、インスペクターでオクターブ数やmono/polyの設定等が行える。
noteinオブジェクトは、ノートメッセージ(ノートオンオフのみ)を受け取り、それをノートナンバー、ベロシティ、チャンネルという3つの要素に分けてパッチ内に取り込んでいる。MIDIコントローラーの鍵盤から指を離したとき(すなわちノートオフ受信時)、ベロシティが0になっていることが分かる。
ちなみに、MIDIコントローラーによっては、本来のMIDIメッセージとしてノートオフベロシティを固定値64で送信するものや、鍵盤を話す速度に応じて可変値で送信するものがあるが、noteinオブジェクトはノートオフベロシティをすべてベロシティ=0で表現する。
noteoutオブジェクトは、ノートナンバー/ベロシティ/チャンネルという3つのパラメーターを与えることでノートメッセージを送信する。ここでもノートオンとノートオフの違いはベロシティが0以外か0かによる。
Mac OS X、Windows XPともに、OS標準でDLSシンセを内蔵しており、右のパッチではDLSシンセが割り当てられて音が鳴る。
この設定は、Option>Midiセットアップ>に表示されており、受信および送信ポートの選択や設定が出来る。MAXではこのデフォルトポートがDLSシンセ用の送信ポート、チャンネル1に割り当てられている。
ちなみにnotein/noteoutオブジェクトをダブルクリックすると、Choose Deviceメニューと呼ばれる使用可能なポートのポップアップメニューが開くので、これによって選択することも可能である。