MAX 7 オーディオ処理基礎1
scopeオブジェクトを用いて、波形を視覚的に表示させるパッチを作る。
cycleオブジェクト(sin波)から直で接続する場合と、ボリューム処理後を表示させる。
phasorオブジェクトは、ノコギリ波を出力するオシレーターオブジェクトである。scope表示で分かる通り、ノコギリ波は0〜1へ直線的に変化するシグナルである。ノコギリ波は多くの倍音を含んでおり、サイン波と並んで音響合成で重要な波形となる。
次に、短形波シグナルを発生させるtrainオブジェクトであるが、短形波はパルス波とも呼ばれ、そのサウンド奇数倍音(3,5,7,9,...)を豊富に含む特徴をもっている。
また、trainオブジェクトはcycleやphasorのような周波数の与え方とは異なっており、第1インレットにはmsec単位での周期が与えられることになっている。
仮にこの周期をTとすると、周波数Fは1000(msec)÷Tで求められる。
この除算を組み込むことによって、cycleやphasorと同じように主端数でコントロールできるようになる。