MAX 7 サウンドプログラミング基礎9
p.498
さて、MAX上で音を鳴らすための基本構造は、オシレーターの決定、周波数の決定、ボリュームの決定、そしてその数値をアナログに変換するためのDigital Analogue Converterであるdacを繋げる手順となる。
今回はそのdac~オブジェクトについて。
maxにおいて、同時に複数のパッチを開いて作業をすることは頻繁にあることである。
また、その各パッチにおいてdacを用いてサウンドプログラムを作っていることも多々あるわけであるが、max上で普通にdacオブジェクトを使って音を出そうとすると、デフォルトでは同時に現在開かれているパッチ上のdacが一斉にON状態になってしまい、限定的に使用できない。
これは非常に使いづらい。
そこで、聞きたいパッチだけ聞けるようにAudioのON/OFFを設定しておきたい。
使用するのは、startwindowというメッセージである。これを、dac~オブジェクトに直接つなげ、メッセージを送るだけで良い。
そうすると、右下のマスターボリューム表示がオレンジ色に点灯する。これが現在のパッチのみ音量ONのサインである。
また、startwindowメッセージをわざわざ使用しなくとも、dac~オブジェクトのインスペクタ上で、Switch is localを選択すれば、同じ設定にできる。
※helpパッチは全てここにチャックが入っている。
これを知っておくだけで格段に便利であるだろう。